大嶋拓 公式サイト:タクラマネット
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リニューアルしました!(2月)


というわけで、今月のコラムはサイトリニューアルのごあいさつを兼ねてお届けします。

思い起こせば2003年の2月に「タクラマ館」をOPENし、以来ちょうど3年間、「月刊タクラマ館」として律儀に月イチ更新をして参りましたが、ちょっとここいらで方針を転換することにしました。

いろいろ理由はあるんでしょうが(自分でもはっきりわかりません)、多分、3年やってマンネリになってきたのと、毎月ネタを探すのがかなりしんどくなってきたというのが大きいように思います。最初のころは、雑誌の編集長にでもなったような気分で、やれ撮り下ろしスチールだ、旅行記だ、次は談話室だと、月ごとのページ作りにかなり燃えてたんですけどね。

それで、去年の夏くらいから、どうしようかなあと思っていたのですが、そうしたら秋以降、2年近く使用していたサーバーに不具合が起き、画面の表示速度は遅くなる一方、しまいには週末はほとんど落ちてサイトが見られない、という悲惨な状況になってきました(p***1という、激安サーバーです。たしかに200MBで1年千円以下ってのは安いんですが、それでも週末ごとに落ちてちゃ使えませんよね)。このままでは来訪者の方に申し訳が立たないので、暮れから正月にかけて@ニフティのホームページにデータを一時移し、使い勝手のいい新サーバー探しを始めたのですが、じゃあせっかくだからこの際サイトも一新しよう、となったわけです。ちなみに今のサーバーは、独自ドメインと1GBの大容量で年間4千円弱と、これもかなりお値打ちだと思います。



問題のサーバーは今こんな状態。契約当初はサポートもしっかりしてたんですが…


正月が明け、まずはやたら画像データの多かった「写真館」をtakurama photo galleryとして独立したサイトにすることから始めたのですが、以前アップした写真のクオリティが低いのが気になり、それをフォトショップでいじり直し始めたら予想以上に時間がかかってしまいました(ホント、一日なんてあっという間。これがPCの怖いところ)。その間、ホリエモンや一夫多妻男がやたら世間を騒がせていましたが、そんなことは別世界の出来事のように、私はひたすらPCに向かい、マウスの手を休めることなく黙々と作業を続けていたのです。あまりにも電源を入れっぱなしにしてたせいか、ついにCRTモニターがぶっ壊れ、あわてて液晶モニターを買いに出た、それが1週間ぶりの外出だった、なんてこともありました。そういえば3年前、「タクラマ館」を作っていたころも、こんな感じの超引きこもり生活だったことを思い出しました。



変わりゆく窓外の風景を見て、時間の経過を実感していました…


それでもって新サイト、takurama netの特徴ですが、トップページのデザインは全面的に変えましたが、中身はほとんど変わっていません(おいおい)。まあ、コンテンツが変わってないんだから仕方ないですよね。本当はすべてのページをこのページのような統一フォーマットにしようとも考えたのですが、まあ手間もかかるし、企業のHPじゃないんだから、多少ふぞろいでも、その方が手作り感があっていいだろう、ということで、タクラマ館初期に作ったページも、あえてそのまま放置しました。ホームページビルダー体験版の「どこでも配置モード」なんかで作ったページは、今見るとかなり悲惨なのですが、まあ、貴重な成長過程の記録ということで。最近はやっと、タグを使ったり、HTMLソースを多少いじって、ウインドウのツールバーを消したり、大きさを指定したり、などが可能になりました。新しいことができるようになるというのは嬉しいものですよね。その辺の成果はtakurama photo galleryでご覧下さい。
とりあえず、「月刊」をやめたのと、写真部門の独立というのが大きな変更点ではないでしょうか。とはいえ、トップの写真は季節ごとには更新していく予定ですし、このコラムも地味に月イチで書いていく予定です。



ウインドウズ95の時からの付き合いだったCRTモニター。旧サイトとともにご他界に…


ホームページをやっていてよかったと思うのは、思いもかけない出会いがあることです。最近では去年の秋、ルーマニアの大学教授という人から「自分は宇宙法の研究をしているのだが、「火星のわが家」の主要モチーフになった宇宙旅行協会のことを知りたい。また、HPで公開している火星の土地分譲予約受付証を自分の出版物に引用させてほしい」なんていう英語のメールが来たりしました。辞書と首っぴきでどうにか英文を読み、それにまた英語で返事を書いたのですが、20数年前、大学受験の英作文で苦労してた時のことを思い出しました。
また、これは2ヵ月ほど前、やはり海外からのメールだったのですが、送り主は現在カナダ在住の日本人サカタ氏で、「廃墟館のページで公開している府中の関東村(かつての米軍生活施設)の写真を自分のサイトに使わせてほしい」ということでした。何と、サカタ氏は以前その関東村で警備のバイトをしており、私がそこに忍び込んで写真を撮っていた時、私を発見して現場から退去させた警備員その人だったのです。これにはたまげました。彼は最近たまたま、関東村のことを調べようとGoogleで検索をかけたところ、光栄にもわが「タクラマ館」の「関東村ページ」が真っ先に出てきたということでした。詳しくはphoto gallery廃墟系ページ、またはサカタ氏のサイト追憶の調布関東村をご覧下さい。

他にも、いろいろ「想定外」(古い流行語で失礼)の訪問者がいらっしゃいます。アクセス解析をしてみると、どういうルートで「タクラマ館」までたどりついたかある程度わかって興味は尽きません。かなりの数の特撮ファンの方が、ある「ライダー」サイトのリンクページから特撮スタジオ探訪録にアクセスして下さってますし、堺雅人さん、増沢望さんなど役者さんのお名前で検索をかけてここを知る方も多いようです。また、恐山でのイタコの口寄せレポートなども「恐山」「イタコ」のキーワードで上位にあがる、隠れた人気コーナーになっています。



かなりインパクトがあった恐山潜入ルポ(2004年夏の特集)


などなど、例を出せばきりがありませんが、いろいろな切り口を持つことで出会いのチャンスが拡がる、というのはこの3年で痛感したことなので、今後も引き続き「ごった煮」的に、自分が関心のある分野についてはページを維持、更新していくつもりでいます。ほかの映画監督さんのサイトなんかを見ると、もっとフォーカスが合っているというか、目的がはっきりしているようですが、私の現在のスタンスを正直に現わすと、こういうサイトになってしまうんだなあ、と感じています。要するに、私は映画(映像)製作を、今まで比較的時間を割いてやってきたけれど、それは表現のツールのひとつであり、それ以外の、写真も演劇も、あるいは文章を書くことも、同じように大切な自分の表現手段だということです。そういう意味では、いつまで経ってもひとつに特化することができず、最後まで中途半端で終わるのかも知れませんが、まあそれはそれで仕方のないことでしょう。自分は自分。肩書きのない人生をモットーに生きていこうと思っていますので。

何か、サイトの話から人生の話にそれてしまい失礼しました。まあ、要するに、大嶋拓の個人的なサイトであるということです。月イチのコラムが更新されているうちは、何とか生きていると思って下さい。何か新作の情報があったら、それはもちろん取り上げて行きますが、今はいろいろな意味で「冬の時代」という気がするので、当分は積もった雪の下で春を待つ木の芽のように、静かに時を過ごすことになりそうです。

最後に、サイト名変更ということでいえば、「タクラマ館」という名前は結構気にいってたのですが、かなり前に、奈良でシルクロード博覧会が行なわれた時のパビリオン名でそういうのがあったとか、それから最近では「たくらま館」なんていうロリ系マンガ(?)のサイトなんかも出てきて、類似称号はいやだなあ、ということでtakurama netに改めました。そもそも何で「タクラマ」なのかって話ですが、これはもちろんタクラマカン砂漠も意識していますが、大嶋拓の「タク」と映画の「シネラマ」を混ぜて作った言葉です。「フォトラマ」なんていうカメラもあったし、末尾に「ラマ」が付くと写真や映像系って感じがしてきますよね。有名なところでは篠山紀信の「シノラマ」、アラーキーの「アラキネマ」なんてのもあります。そんなわけで、画像映像に関わることについては今後も「タクラマ」の称号を使いますが、「タクラマ館」はひとまず封印です。でもまた気が向いたら復活するかも知れません。なお、2006年2月現在、takurama.comtakurama.netの両ドメインは私が所有管理しております。

それでは、これからもよろしくご愛読のほどお願いいたします。
(2006/02/01)

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