さて、いよいよ新ホームページがスタートです。定期的にサイトを更新させるべくスタートさせたこのコラムですが、特にテーマは決めず、その時その時に自分の心にとまった事象について語ったり考えたりしていこうと思います。

今回は初回ということで、やはりPCおよびホームページネタで行きましょうか。
実はHPそのものは2年ほど前から持っていたのですが、もともとあまりパソコンいじりが得意でなかったので、自分はコンテンツだけ用意して、そこからあとの作業はすべて知り合いのSくんに任せていたのでした。そんな状態で1年近くが過ぎたころ、「そろそろ大嶋さん自分でやって下さいよ」みたいなことを言われ(彼もそろそろしんどくなってきたのでしょう)、ほとんど<屋根に登ったまま梯子をはずされた状態>に陥ってしまったのです。仕方ない、自分でやるか、とは思ったものの、私のPCは自慢じゃありませんが「火星のわが家」製作時に、自分の勉強用兼小道具として中古で手に入れたwin95で当然容量も少なく、
名刺作成のフリーソフトをインストールしただけでマシンが止まってしまうようなおじいさんだったのです。ホームページビルダーなんか入れた日にゃあそれこそ火を吹いてしまったでしょう。


 
今やなつかしき旧HPのトップ


そこで、1年前くらいから買い替えを考えていたのですが、私の周囲はmacとwinが半々くらい。映像編集やデザインの仕事をしている人はほとんどがmacで、この際winを捨ててmac worldの住人になるべきか?とも考えました。しかし、macは映像編集には向いていそうですが、HP作成ソフトとして最もポピュラーなホームページビルダーが使えないという難点があります(アドビのGoliveは素人には何となく難しそうだし…)。ある人は、映像用にmacを、それ以外の用途にはwinを、といった使い分けを薦めてくれましたが、2台購入となると費用だってばかになりません。そう、始末屋の私としては、ブロードバンドとHP作成と映像編集(あと当然メールとワープロ機能も)が一台でまかなえるPCを10万くらいで手に入れられないかと甘いことを考えていたのです。しかしなかなか現実的な展望が開けぬまま年も改まり、その間も旧ホームページは放置され、哀れにもさびれ続けていました。しかもそんな宙ぶらりんな状態で私は、街角で盛んにやっていた某Y社の
ブロードバンドお試しキャンペーンモデムにうっかり手を伸ばしてしまったのです。無料お試しは2月末まで。もう後戻りはできません。
そして迎えた運命の1月19日。その日は新作「39-19」の予告編を製作してもらうことになったKくんと渋谷で会い、TSUTAYAの上にあるやたらおしゃれなカフェで打ち合わせをしていました。彼がPC関連の仕事をしているということもあって話は自然と買い替えの相談になり、いろいろと悩みをぶつけてみたところ、
自作パソコンなら10万でも私のリクエストがすべてクリアされるというのです。
「え、でも、そんなので本当にちゃんと動くの?」
と私は素人丸出しで尋ねましたが、聞けばKくんはもうすでにそうやって何人もの知人のPCをセットアップしてあげているとのこと。彼の人格には何となく信頼できるものを感じていたので、
「よし、じゃあそれでやってもらおう、折角だから今日やろう」
と、その足でKくんとともに秋葉原に行ってパーツを買い、2日後にはすっかり組み立ても完了してブロードバンドを満喫しておりました。いやあ、やっぱADSLは早い!XPも95より全然早い(当たり前だ)。 始めてみると想像以上に快適で、今までやたらとPCの前で待たされてきたのが馬鹿みたいに思えてきました。1年近く悩んでいても、たった1日で大きく前進したりする。まさに人生の縮図ですな。忙しいところを尽力してくれたKくんには心から感謝しています。



 
言われるまま買い揃えたパーツ類(左)
 颯爽登場のニューマシン。名前はまだない(中)
 モニターとキーボードは95からの流用(右下)





さて、こうして環境も整ったので、早速HP作成を開始して今に至るのですが、作業が遅いせいなのか、BBで動画も見られるようになったためなのか、とにかくパソコンの前に座っている時間がやたらと長くなり、毎日毎日があっという間に終わっていくのは驚くばかりです。このままのペースで時間が過ぎたら、それこそ一生もあっという間に終わってしまうんじゃないかというのは心配のしすぎでしょうか。

それにしても、インターネットとかホームページってすごいものだと思いませんか? ほんの10年くらい前までは、自分の表現したいもの、たとえば映像や音楽や文章や写真なんかを、
不特定多数の人に知ってもらうための手段て、ほとんどなかったじゃありませんか。映像ならどこかで上映するか、あるいはビデオ化してレンタル店に置くという方法しかなかったし、文章なんかはもっと難しくて、自費出版なんかしたらものすごくお金がかかって、しかもせいぜい100人単位の人の手元にしか届かなかったと思います。それが今は、自分のHPに自分の表現したいエッセンスをすべて詰め込んで、それを日本だけでなく世界中の人に見てもらうことができるんですから(もちろん、そのHPの所在を知らせるための努力は必要ですが)。人間に基本的に備わっている「自分を表現したいという欲求」は、こういうネットによってかなり満たされるようになると思います。もちろん、クリエイターを名乗る人たちにとっても、物理的な制約を超えて作品を発表する場を持てるわけで、これを活用しない手はないでしょう。当サイトでもそう遠くないうちに動画配信をスタートさせようと考えていますのでお楽しみに! (2003/02/24)


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