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今はまだ新年を語らず


今日は大みそかである。
今年は秋くらいからやたらと忙しくて、まだ年賀状も出していない。昨日まで、とある映画作品の準備に追われていたためである。さすがに今日(12/31)と三が日は作業もストップだが、1月4日から早速打ち合わせが再開する。正月気分もあったものじゃない。

このごろは、映画や演劇の製作者や関係者が、進行状況をブログに書いたりするケースが多いようだが、自分にはとても真似ができない。先行きがまったく見えないし、不安要素が山積みだからである。万一何かトラブルが発生して作品が形にならなかったら……などと考えると、とてもじゃないが、途中経過を公表するなんてできないのだ。

と言いつつ、昨日のことはあまりにもビビッドだったたのでちょっとだけ書いておこう。撮影はまだひと月以上先だが、出演者のスケジュールの関係で、急きょ本読み(台本の読み合わせ)を行なうことになった。集まったのはメインのキャスト3名。上は70代から下は20代と、かなり年齢差があり、全員がほぼ初対面。しかも台本はまだ最終的なものではない。そのような手探りの状況の中で、本読みが始まったのだが、……ああ、ダメだ!やっぱりこれ以上は書けない。とにかく、その集いの中で、数々の問題提起がなされ、大変多くの冬休みの宿題をもらったことは確かだ。同時に、俳優というのは、台本を書いたこちら以上に、キャラクターの設定などについて深く思いを巡らせているのだなあ、と痛感したのであった。それにしても、彼らから突きつけられた数々の難問を、自分は果たしてクリアできるのか? でも、できないことには撮影には入れない。しかし、現段階では「これだ」と言うような打開策も思いつかず、大変途方に暮れているのが現状である。来るべき2007年は、私を新たな地平に導いてくれるのだろうか?

というところで、どなた様もよいお正月をお迎え下さい。あと、もしかしたらこのコラム、次回はお休みするかも知れません。
(2006/12/31)

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