「関東村」というのは、1964年の東京オリンピック開催に伴い、
 代々木から調布飛行場近辺に移転してきた
 米軍施設や住宅の総称ということです。
 1993年当時の新聞の東京版で、取り壊しが進むこの施設のことを知り、
 早速カメラを提げ、フェンスを越えて潜入しました。
 しかし、1時間も立たないうち、犬を連れて巡回していた警備員に見とがめられ、
 撤退を余儀なくされることに…。
 もっと時間があれば、と悔やまれることしきりでした。
 現在でも、施設の一部は残存しているようです。
 撮影:1993年2月18日

 [後日譚]
 これはかなりびっくりしたことなのですが、
 何と、上に書いた警備員ご本人から
 先日(2005年秋)突然メールをいただきました。
 彼はサカタ氏といい現在カナダ在住で、
 「当時自分が仕事をしていた関東村の思い出を
 サイトに書きたいので、画像をお借りしたい」とのこと。
 彼はGoogleで「関東村」を検索してこのページにたどり着いたといいます。
 詳しくはサカタ氏のサイト 追憶の調布関東村 をご覧下さい。
 いやあ、こんなことってあるのですね。
 太平洋と十余年を一瞬にして飛び超えた、思いがけない再会。
 まさにインターネットならではの離れ技といえましょう。
 こういうことがあると、サイトを持つことで世界が拡がるっていうのは
 本当なんだなあと改めて認識しますね。
 (2006/01/02 記)